DDNとNVIDIA、エンタープライズRAGを加速するAIデータ基盤を強化

DDN、NVIDIA AI Data Platformの基盤メンバーとして参画

DDNは、スケーラブルで高性能なAI導入を支えるデータ中心パートナーのエコシステムを統合するNVIDIA AI Data Platformに、基盤メンバーとして参画しています。
AIワークロードは、巨大なマルチモーダルモデルの学習から、「RAG(Retrieval-Augmented Generation)」によるリアルタイム推論まで進化を続けています。それゆえ、高速で知的かつ堅牢なデータ基盤が欠かせません。
DDNは長年にわたりこの分野をリードしてきました。


8年以上続く戦略的パートナーシップ

DDNとNVIDIAは、8年以上にわたる技術統合・共同開発・実績を通じて、深い信頼関係を築いてきました。
現在、DDNは世界有数のNVIDIA DGX SuperPODやAIセンターの中核データプラットフォームとして採用されています。

さらに、国家研究機関や大学、次世代モビリティ開発企業、グローバル企業において、基盤モデル学習からエッジ推論までを高速化。AIの可能性を広げるため、常にNVIDIAと並走しています。


RAGを加速するDDN Infinia

RAGは、ベクトルデータベースやセマンティックストアから関連情報を取得し、LLMの応答精度を高める手法です。これにより、より正確で説明可能、かつドメイン特化した回答が可能になります。
しかし、RAGを支えるには以下の要件が不可欠です。

  • 超低レイテンシーのデータアクセス

  • メタデータや小ファイルへの高速対応

  • 大規模同時アクセス処理

まさに、これらはDDN Infiniaが設計段階から備えている特長です。


実証例:Infinia × NVIDIAでのRAG高速化

DDN Infiniaは、ベクトル検索や特徴量ストア、推論データパイプラインを最大100倍高速化できる次世代クラウドネイティブデータ基盤です。
さらに、NVIDIAの最新技術と組み合わせることが可能です。ゆえに、オンプレ・クラウド・ハイブリッド環境を問わず、商用グレードの超高速RAGシステムを構築できます。

実証では以下を活用しました。

  • NVIDIA NIM™(埋め込み生成、再ランキング、LLM推論)

  • NVIDIA Spectrum-X & BlueField DPU(高性能ネットワーク)

  • MilvusベクトルDB(Infinia上で最適化稼働)

結果として

  • インデックス作成が21.75倍高速化(AWS S3比)

  • RAG応答生成が6.6倍高速化

  • 非構造データの高速取り込みとリアルタイム更新が可能に


今、これが重要な理由

NVIDIA AI Data Platform参画は、DDNのAIインフラエコシステムにおける役割を明確に位置づけるものです。ゆえに、DDNのプラットフォームは次の特長を持ちます。

  • NVIDIAの認証・検証を取得

  • GPUアクセラレーテッドワークフローに最適化

  • 次世代モデルやパイプラインにも対応可能

だからこそ、DDNは大規模学習を支えるDDN A³Iから、リアルタイムRAGを実現するInfiniaまで、これからも信頼できるデータ基盤を提供し続けます。

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