AI・HPCを加速するフルマネージド並列ファイルシステム
現代のAI時代では、データがあらゆる価値の源となっています。しかし、計算性能に見合う高速なデータプラットフォームがなければ、イノベーションは停滞します。
とくに大規模なモデルの学習や複雑なシミュレーションでは、膨大なデータ量が課題です。
その結果、ストレージの性能がボトルネックになることが増えています。
そこで、DDNのEXAScaler®技術とGoogle Cloudの大規模インフラを融合した「Google Cloud Managed Lustre」が誕生しました。これは、世界最高峰の並列ファイルシステムLustreを、クラウドネイティブかつフルマネージドで提供します。
これにより、AI・HPCに必要な高速でスケーラブルなストレージ環境が実現します。
AIインフラに求められる次世代ストレージ性能
AIワークロードは、膨大なデータを数千のGPUやTPUに途切れず供給しなければなりません。
したがって、スループット、レイテンシ、同時処理能力のすべてが極めて重要です。
Google Cloud Managed Lustreは、1TiB/sの読み取りスループットを実現します。
また、サブミリ秒の低遅延と数百万IOPSを数千クライアントに提供可能です。
さらに、18TiBから8PiB以上まで大規模にスケールできます。
このような性能は従来のクラウドストレージでは難しく、容易に使える点も魅力です。
簡単に始められ、スケールに対応
これまで複雑だったLustreのセットアップや管理は不要です。
Google Cloud ConsoleやCLI、Terraformで簡単にプロビジョニングできます。
さらに、Google Cloudの監視、認証、ネットワークと完全に統合されています。
そして、GoogleとDDNがグローバルにサポートを提供します。
また、PyTorchやTensorFlow、JAX、Vertex AIなどのAI/MLフレームワークとも連携します。
そのため、インフラ管理の負担を減らし、より速いモデル開発が可能です。
多様な業界で成果を加速
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生成AI・大規模言語モデル:大規模I/Oを支え、学習時間を大幅に短縮
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科学研究・ゲノミクス:高スループットなデータ処理で計算効率を最大化
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メディア・レンダリング:分散環境でも高解像度ファイルをクラウドで共有
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金融モデリング:POSIX準拠の高速ストレージでシミュレーションと意思決定を支援
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工学シミュレーション:低遅延アクセスで設計サイクルを短縮
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自動車・自律走行システム:大規模センサーデータ処理やシミュレーションを加速
Google CloudとDDNの強力な連携
Google Cloud Managed Lustreは、Google CloudとDDNの多年にわたる協業の成果です。
NVIDIAも内部クラスタで採用するEXAScaler®技術を、Google Cloud上で簡単に利用できます。
オンプレミスのLustre環境を持つ企業は、ハイブリッドクラウドで柔軟にストレージを拡張可能です。
これにより、キャパシティやパフォーマンスを弾力的に調整し、運用負荷も軽減できます。
まとめ:未来を支える高速ストレージインフラ
AIやHPCの未来には、高速かつスケーラブルなストレージインフラが不可欠です。
DDNはオンプレミスの高性能ストレージとともに、Google Cloudとの連携によるハイブリッド運用も支援しています。
オンプレとクラウドを最適に組み合わせ、高速処理を安定的に実現したい企業様は、ぜひDDNのソリューションをご検討ください。
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