研究者は、HPCにおいて最も要求の厳しいユーザー層です。研究の生産性を高めるために、先進的な高性能機器を使用する現場は、集中型ストレージモデルの方向へ移行しつつあります。集中型ストレージによるアプローチを使用すれば、より高いデータレートでより多くのプロジェクトに同時にデータ提供ができるデータアクセス速度を実現し、必要な時にいつでも最良のオープンソースと新しい技術を採用して、コスト効率を高め、管理の負荷を軽減することができます。集中型ストレージインフラストラクチャ構築時の主な要件は、複数のクラスタや複数世代のクラスタが使われていても、その現場全体のデータニーズに対応でき、拡張もできることです。
マルチレベルセキュリティ(MLS) Lustre ファイルシステムソリューションは、DDN独自の機能、DDNのハードウェア基盤、Lustreに特化した開発、および専門的なプロフェッショナルサービスを統合したソリューションです。
DDNは、Lustreの開発、システム設計、実装、およびサポートにおける10年以上の経験に基づき、EXAScalerシリーズのLustreアプライアンスを提供しています。最近では、ZFS上のLustreとソフトウェア版 EXAScalerのインストールをサポートするため、EXAScaler Enterprise Lustre *ディストリビューションのサポートを強化しました。
EXAScalerは、業界で最も強力なストレージアーキテクチャとDDNによって強化されたEXAScaler Enterprise Lustre *ディストリビューション、DDN統合ツール、システムモニタリングツール、およびエンジニアリング、プリセールス、サポートにおける層の厚いLustreエキスパートによるサポートを組み合わせた製品です。これにより、最も過酷なHPC環境で実証された、業界最速、最先端のLustreアプライアンスが実現されています。
内蔵/コンバージド | コンバージドストレージとネットワークによるTCOの削減 コンバージドファイルシステムによるレイテンシの改善 |
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インストール/構成ツール | データマイグレーションツール、インストールツール、および構成ツールによってLustreへの移行を簡略化 |
SFX™テクノロジー | SFXリードキャッシュが、3つのモード(リード・モード、インスタント・コミット・モード、コンテキスト・コミット・モード)により、キャッシングをシステムレベルからSSD階層にまで拡大 |
ディレクトリレベルの容量制限 | プロジェクトレベルの容量制限を柔軟に設定可能 |
メタデータ | 小さいファイルを扱う性能が向上 |
クライアント性能の向上 | 小さいI/Oと大きいI/Oの両方についてクライアント性能が向上 |
Lustreモニタリング | Lustre Jobstatによるきめ細かいファイルシステムモニタリング |
15.9PBの実効容量を持つ、スーパーコンピュータTSUBAME3.0には、ES14KXストレージアプライアンスの3セットで構成された EXAScaler® Lustre並列ファイルシステムが使用されており、ピーク性能が150GB/秒となっています。
コストを抑えながらデータバイオバンク機能を増強し日本のゲノム医療研究を国内最大規模 50PBのDDN EXAScaler高速大容量ストレージシステムが支えています。限られた予算の中でシステムを更新し、セキュリティと利便性、パフォーマンスのすべてのバランスが取れたシステムを実現しています。