最速かつ最高の効率を長年達成し続けているDDN、その理由とは
この記事は、DDN.comに掲載の "DDN - Forever the Fastest Most Efficient - Find Out Why" の日本語版となります。
最速かつ最高の効率を長年達成し続けているDDN、その理由とは
スヴェン・オーメ Sven Oehme
チーフリサーチオフィサー
2019年6月6日
パフォーマンスに関する議論は、ともすれば複雑な方向に進むものです。次世代システムに関する次のような面倒な問いかけが、議論の発端となることが往々にしてあります。それは「組織のワークフローを変更した場合、コストパフォーマンスの面から見て、変更によるオーバーヘッドを補えるほど効率を向上させられるのか?」という問いです。「はい」か「いいえ」のどちらかで答えられる、白黒がはっきりした状況はめったにありません。そこで大抵の場合、「場合による」という答えになるのです。ところがDDNのシステムを導入したお客様からは、アプリケーション性能の着実な向上と運用コスト削減の両方を、ある理由で達成できているという声が、年を追うごとに増えています。
20年もの間、DDNは「世界最速かつ最もスケーラブルなストレージシステムを構築し実現する企業である」という評価をいただいています。しかし「速い」という言葉が指す意味は、20年の間に大きく変わってきました。ここ数年だけを振り返っても、フラッシュ、MLC、SCM、100GのInfiniband、NVMe、超高速GPUなどが登場し、さらには新しいクラスのCPU、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドもシステム構築時に考慮すべき要因に加わりました。
デバイスの性能特性は、多くの場合 世代が進むことで大幅に向上しますが、ユーザーレベルではそこまでの違いを実感できることはめったにありません。この事実が、不満と混乱の原因になっています。しかしほとんどの場合は、大規模システム自体の非効率性が招いた結果として起きています。DDNは常にその技術力とエンジニアリングの能力を発揮して、デバイスやプロトコル本来のパフォーマンスをシステムにそのまま反映させ、実際のシステム、アプリケーション、ワークロードの高速化を、最大限に効率的な方法で、システムの規模を問わず実現しています。
DDNは、新しいネットワーキングプロトコル、GPU、CPU、マルチクラウドという現代の大規模システムにおいても効率性を重視し、EXAScaler®の並列ファイルシステムアーキテクチャや既存のファイルシステム向けのフラッシュ最適化アクセラレータであるIMEを使用して、高いレベルのパフォーマンスを実現します。どのテクノロジーもストレージを深く理解して最大限の効率を実現するために性能集約し、ネットワーク ノードの全てにフラッシュを配置します。これらによってシームレスで低レイテンシーなシステムを実現し、ストレージの性能とコンテンツを計算ノードとアプリケーションに直接反映させています。
ソフトウェアは十分に導入され、必要なすべての場所に配置されます。これにより、システムの規模を問わずその環境全体を完全に集約したスケーリングが可能になるので、ストレージ本来の性能をアプリケーション上で直接生かせます。性能面で際立つこの利点は、データパスを摩擦なくエンドツーエンドで最適化した結果としてもたらされるものです。
最適化されるのは、ストレージデバイスやプラットフォームにとどまりません。最適化はRDMAを組み合わせた複数レールのデータルーティングを利用することで、ネットワーク全体にまで拡張されます。またクライアント側で、プロセッサとNUMAのレベル、GPUとの統合、マルチクラウドの配備、データをアプリケーションに送るまでの処理や公開方法も最適化することで、トータルな最適化を実装できます。DDNは単なるストレージベンダーではありません。 IOをデザインする企業です。他社ストレージベンダーが確約するのはその企業の製品がネットワークに接続するところまでですが、DDNは、デバイスからストレージ、ネットワーク、アプリケーションにデータを届ける演算処理に至るまでのシステム全体を考慮します。
DDNは20年間にわたって世界各地の数千件にのぼるお客様の厳しい要望にお応えし、世界最速の並列ファイルシステム アーキテクチャとソリューションの構築と実装に成功してきました。AI、ビッグデータ、高性能コンピューティング(HPC)のワークロードとアプリケーションに関する知識と経験を積んだエンジニアを数百名擁する当社は、非常に複雑な環境においてもデータパスをエンドツーエンドで最適化するための知識が、業界随一と自負しています。
DDNのエンジニアと現場のアプリケーション エンジニアが、大規模システムにおけるパフォーマンス向上に熱意を注ぎ、ストレージ性能を実際のワークフロー効率にエンドツーエンドで反映させます。大規模で複雑なシステムの導入を何千件も成功させた結果、私たちは次のことを学びました。ストレージも重要、ネットワークも重要、GPUとCPUも重要、プロトコルも重要、マルチクラウドも重要、IOの呼び出しも重要、しかし何より人間が大事だということです。DDNはそう認識しています。だからこそ私たちは、常に最速を実現できるのです。