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導入事例
2014/11/16

ワークフローを加速させ、より訴求力の高いCG制作を実現するシステムの構築

メディア

オールフラッシュの高速ストレージ・システムがコラボレーションを支える

日本テレビ放送網株式会社
Nippon Television Network Corporation

関東広域圏においてテレビ放送を中心とした、放送・メディア事業を展開する日本テレビ放送網では、番組制作において、迅速、かつ、クオリティの高い CG 制作がますます重要性を増しており、フル HDストリームを複数並行処理が可能な機器を含むシステムの構築が、業務の効率化という観点から大きな課題となっていた。この課題解決のため、日本テレビ放送網は DDN の高性能ストレージ SFA® 7700をオールフラッシュで構成し、新たな高速共有ストレージ・システムとして導入した。システム導入の責任者である日本テレビ放送網株式会社 技術統括局コンテンツ技術運用部 専門部長 藤原 徹 氏と同部担当部次長 神崎 正斗 氏に新ストレージ・システム導入の背景と効果について伺った。

チャレンジ

  • フル HD ストリームの複数並行処理が可能なシステムの構築
  • 番組制作のワークフロー効率化のための、分散していたストレージの統合及び複数並行処理の実現

 

日本テレビ放送網では、多様な番組制作をスピーディに同時並行的に進めることが求められる。ソース映像はますます高解像度化し、CG 制作に関しても、従来以上のクオリティが必要とされ、より高速かつ大容量のストレージ・システムが番組制作に必要になっていた。

「コンテンツ技術運用部は、各種番組のオープニング CG やマラソン・駅伝などスポーツ番組のコース解説 CG、ニュース番組での事故や裁判風景の再現 CG などを制作しています。中でもニュース番組用の CG カット制作は時間との戦いであり、システムに『瞬発力』が求められます。DDN の SAN 共有ストレージ・システム導入により、2014 年春の番組改編で、夕方のニュースの開始時間が1時間早まり、納期がより厳しくなったにもかかわらず、現場は破綻しませんでした。それどころか、限られた時間内でより多くのトライ・アンド・エラーが可能になり、また製作中にも集まる新たな情報を元にした、よりリアルなCG 制作が実現しました。報道番組における裁判のニュースでは、法廷内の被告人や関係者の実際の様子をCG へ反映させ、事件・事故のニュースでは最新の警察発表や目撃証言を元にした視聴者にわかりやすいCG の制作が可能になるなど、制作のクオリティは大きく向上しました。特に、ストレージ統合により、大人数による作業効率が向上し、生産性が劇的に改善されました」と神崎氏は語る。

「これまで編集には、業務や番組ごとに複数の外付けディスクレコーダーを分散環境で使用しており、既存のプロジェクト保存用にはNAS を用いてきましたが、運用および速度の面で限界がきていました。そこでファイル転送を極力なくす方針を立て、これが新システム構築の発想の発端です」と藤原氏。

「ニュース番組用などのファイルのやりとりは、高速なストレージが必要なので高性能な SAN の導入を決めました。他方、3D モデルには大容量のストレージが必要で、引き続きNAS を使用し、分担の調整を図ることで、導入の全体的なコストを下げることができました。レンダリングサーバーは NAS上のファイルを計算して SAN に連番で書き込みを行います。その直後にデザイナーがファイルを共有し即収録が可能になるシステムを設計しました。機器選定においては、いくつかの企業から提案を受け精査しましたが、オールフラッシュを組み込んだ DDN の提案を選択しました」と神崎氏。

さらに神崎氏は続ける。「オールフラッシュ構成のDDN SFA® 7700 を中心に統合された新スト
レージ・システムにより、スペースや運用コストは大きく削減され、番組制作のワークフローは大きく効率化されました。レンダリングから収録にはシステムとしての瞬発力が大切で、DDN はそれを引き出す手段となりました。わずか1 台のアプライアンスで最高で8 本もの非圧縮フル HD スト
リーム処理(非圧縮4K/60P ストリーム1 本相当)に対応する、オールフラッシュ構成のDDNSFA® 7700 を中心としたワークフローは従来のディスクレコーダーベースとは比較にならない業務の効率化を番組制作にもたらしました。また大容量化したフラッシュにより、このストレージ・システムでは、24 時間分相当の非圧縮フル HD データを保管することが可能なのです」。

DDN SFA® 7700 には、ディスクレコーダーを含む8 台の端末がアクセスしている。加えて30 台のレンダリングサーバーが NAS 経由でアクセスし、レンダリングされた画像ファイルを書き込んでいる。「シングルネームスペースは利便性が高く柔軟です。20TB を超える容量が1 ボリュームで見えるのは有り難く、運用や管理が本当に楽なのです。オールフラッシュによる運用を始めて3~4カ月経ちましたが、一度もストレージあるいはフラッシュに起因したトラブルは起きていません。非常に安定したシステム運用ができています」と藤原氏。

「遠くない将来、現在のテープベースからファイルベースの運用への移行は必須になります。その場合でも、この新システムは一部のリプレースや増設のみでファイルベースへの完全な対応が可能で、そのまま使い続けることができると考えています。さらに、4K など、高解像度化によるファイルサイズの増大にも耐える、将来の拡張にも柔軟に対応可能なインフラを構築できたと自負しています。DDN のシステムは価格対性能比に優れています。日本のエンジニアのサポートにも満足しています。DDN のシステム導入の結果、我々の番組制作システムとワークフローには、新たなビジネス要件や将来の成長に対応可能な性能と柔軟性がもたらされ、複雑なインフラ管理に煩わされることもなくなり、日々制作される番組映像データの保管、管理、共有は簡素化され、クリエイティブな作業に集中することができるようになりました。今後も映像の高解像度化は続き、映像制作の現場の負荷はますます高くなると予想されますが、DDN のストレージの導入により、不安は全くありません」と藤原氏は締めくくられた。

システムイメージ

システムイメージ
 

日テレ

日本テレビ放送網株式会社
技術統括局コンテンツ技術運用部
専門部長
藤原 徹 氏

日本テレビ放送網株式会社
技術統括局コンテンツ技術運用部
担当部次長
神崎 正斗 氏

 

DDN 選択の理由

  • 高速共有ストレージ・システムをオールフラッシュで構成可能
  • シングルネームスペースによる高い利便性と柔軟性

 

導入の効果

  • 限られた時間内でよりリアルなCG制作が実現
  • 大人数でのコラボレーションがより容易になり生産性が劇的に改善

 

導入システム

SFA® 7700 オールフラッシュ構成
シングルネームスペース 20TB

DDN とエンドユーザーによる今後のチャレンジ

  • 今後の高解像度映像への対応
  • ファイルベースワークフローへの完全移行

 

DDN SFA® 7700

SFA7700 は、企業や組織が抱えている、ストレージに関する主要な課題を解決可能な、ビッグデータのためのハイブリッド
フラッシュ対応ストレージアプライアンスです。小さく始めてもビッグデータの価値を最大化することが可能な設計となっています。その中心となるのは、ハイブリッドメディア(ハードディスクドライブとフラッシュドライブ)の性能と価値を最大限引き出すためのStorage FusionXcelerator™(SFX)テクノロジーを活用
した、2 つのハイブリッドコントローラーによって動作するSFA オペレーティングシステムです。