DDNの高速データアクセスとスケーラブルなストレージが、約1年で5,500以上のゲノム・シーケンシングを支え、世界初の「メガカー」の完成も支援

2017年4月7日 ニュース（米国時間4月6日発表 ニュースリリース）

DataDirect Networks（DDN®）は本日、世界最大の教育研究機関の1つであるエディンバラ大学が、研究・産学全体でデータ集約型ワークフローを加速するために、DDN ES7K™ Lustre® 並列ファイルシステムアプライアンスを3セット導入したと発表しました。エディンバラ並列計算センター（EPCC）では、DDNの先進的なLustreアプライアンスが、従来のHPCやその他の新しいコンピューティングによって生成されたデジタルデータの増加を管理しています。

エディンバラ並列計算センターのマーク・パーソンズ教授によると、DDNの高性能ストレージは、急速に成長するゲノム研究をサポートしながら、多国籍企業や中小企業に先進技術へのアクセスという恩恵を受けることを可能にします。 「私たちは、HPCとストレージの両分野で大きな革新を遂げています。 革新を続けているDDNのような企業は、あらゆる種類の企業の科学者や研究者をサポートして、最先端技術の可能性を最大限に引き出し、人々の人生を変えるような発見を加速することができます。

エディンバラ並列計算センターは、エディンバラ大学とグラスゴー大学が率いるThe Scottish Genomes Partnership（SGP）を含む、多くの大規模な欧州の研究インフラストラクチャに参加しています。シーケンシングされたゲノムの重要な遺伝子データを臨床情報とリンクさせることを目的として、SGPはイルミナのSeqLabエンドツーエンドソリューションを10個のイルミナ HiSeq X™ Tenシーケンシングシステムとともに導入しました。エディンバラ・ゲノミクスのチームは、この「プラグアンドプレイ」アプローチを利用して、数か月どころか数週間で最大のスループットを達成しました。 1年と少しの期間で5,500ものゲノム・シーケンシングが完了しています。

強力で集中管理されたDDNストレージのおかげで、エディンバラ並列計算センターはスコットランドの3,000人以上のゲノムのシーケンシングを行い、大きな進歩を遂げています。この継続的な努力は、スコットランド国営保健サービスに、病気や遺伝的障害に対する個別化された治療法を新たに発見する力を与えながら、より効果的でより安全な薬物療法への扉も開いています。ほぼ3PBの堅牢なストレージを備えたDDNのES7Kアプライアンス3セットの導入以前には、英国工学・物理科学研究評議会（EPSRC）が出資している英国Research Data Facility（RDF）のサポートしている23PBのDDN SFA12K™ ストレージの導入がありました。

「DDNがこの最新の入札を獲得した鍵は、その技術とソリューションの質でした」とパーソンズ氏は言います。「DDNは我々の要件を理解しており、ES7Kは価格、性能、容量のバランスに一番優れていました。」

さらに、エディンバラ並列計算センターは、DDNの高速なデータアクセス速度とスケーラブルな容量を利用して、欧州委員会の出資事業であり、企業単独では獲得が難しい極めて重大なリソースを提供しているFortissimo共同プロジェクトの多岐にわたる要件を満たしています。このプロジェクトの成功例としては、世界で最速の車の1つである、初めての高性能「メガカー」の開発の促進や、統合環境ソリューションの最先端であるSunCastソフトウェアのパフォーマンスを向上させ、建物の熱性能に対する地球の影や、日射熱取得の影響を分析したことなどがあります。

今後を見据え、エディンバラ大学はDDNのWOS® オブジェクトストレージを評価しており、2PB以上のデータのアクティブアーカイブをより効果的に管理できるよう、無限に拡張可能なストレージプールを用意する予定です。この追加導入の目標は、大学の産学ユーザーや英国周辺の施設にファイルストレージの代わりとなる非常にスケーラブルな代替手段を提供することです。