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2020/02/26

DDN、Atos社との協業でヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の気象予報機能を強化

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この記事は、DDN.comに掲載の "DDN COLLABORATES WITH ATOS TO BOOST WEATHER PREDICTION CAPABILITIES FOR EUROPEAN CENTRE FOR MEDIUM-RANGE WEATHER FORECASTS (ECMWF)" の日本語版です。


DDN、Atos社との協業で
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の気象予報機能を強化
 

2020年2月26日

ECMWFでDDN EXAScalerストレージをAtos社BullSequana XH2000スーパーコンピュータと利用、異常気象の予測精度の向上へ

 
人工知能(AI)およびマルチクラウドデータ管理分野での世界的なリーディングカンパニーであるDDN®は、デジタル変革の世界的なリーダーであるAtos社と提携し、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の気象予報機能の強化に向けた取り組みを進めています。ECMWFでは、Atos社製BullSequana XH2000スーパーコンピュータに接続された91PB余りのDDN EXAScaler®ストレージで構成されるインフラストラクチャを改良し、コンピューティング能力の装備を強化することで、異常気象の発生やその大きさをかなり前の時点から予測できるようになります。

「気象予報は計算コストが高く、最高のコンピューティング能力を必要とします」ECMWFの総務長を務めるフローレンス・ラビエ氏はこのように話しています。「新しいスーパーコンピューティング機能で、エネルギー効率を最大限に活かしながら、気象予報の数値精度を大幅に高めることができます」

Atos社製BullSequana XH2000スーパーコンピュータは、2020年中にイタリアのボローニャにあるECMWFデータセンターに配備される予定です。世界で最も強力な気象用スーパーコンピュータの1つとなり、ヨーロッパ30か国余りの気象予測研究者を支援します。DDN EXAScalerを利用した新たなプラットフォームにより、ECMWFでは、1時間未満という、より高い精度で気象予報を実行できるようになり、深刻度を増している気象現象の予測能力が向上します。

「科学者や研究者は、気象の予測や研究を改善するための新たな方法を絶えず追求しています。DDNのEXAScalerストレージソリューションを導入することで、世界有数の高性能を誇る気象サービス用スーパーコンピュータも、処理速度が大幅に向上するでしょう」DDNの社長兼共同設立者であるポール・ブロックはこのように述べています。「DDN EXAScalerは、データインテンシブな気候および気象シミュレーションのニーズに応えるために開発され、独自のエンジニアリングが施されています。Atos社、そしてECMWFとの協力によって実現するこのソリューションは、究極のパフォーマンスをもたらし、新たな知見獲得までの時間を短縮し、イノベーションを実現させます」

DDN EXAScalerに加えて、BullSequana XH2000にはAMD EPYC™プロセッサとMellanox HDR InfiniBand (200GB/s)ソリューションが装備されており、システム全体の速度、効率、安定性が向上しています。

「BullSequana XH2000とDDN EXAScalerを組み合わせたソリューションは、従来のシミュレーションの限界を超える計算能力を必要としているユーザーに応えることができます」Atos社の上級副社長兼HPC&Quantum部長を努めるアグネス・ボドー氏はこのように述べています。「当社はヨーロッパを代表するスーパーコンピューターメーカーとして、DDNやECMWFと協力して、ヨーロッパの気象予報機能を強化し、必要に応じて障害に対する積極的な予防策を講じることに加えて、次世代のアプリケーションに備えて新しい技術を探求することにも努めています」