オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [性能](5/11)
オブジェクトストレージ技術を検討し、適切な技術の選択のために知っておくべきポイントを紹介します。この記事は、Architecting IT社のChris M Evans氏が独自に作成した記事を、データダイレクト・ネットワークスがPDFとして提供したものの日本語訳の一部です。原文タイトルにある「オブジェクト・ストア」には日本での一般的な表現として「オブジェクトストレージ」を当てています。
機能4:性能
要求事項に関するここまでの記述において、性能は、拡張性、データ保護、および検索の実現における主題となります。オブジェクトストレージが最初に開発された当時は、多くのオブジェクトストレージが単に長期的アーカイブやバックアップ・リポジトリとして使われていたので、性能の概念が重要な検討事項となることはありませんでした。しかしその後、オブジェクト・プラットフォームは、アクティブ・アーカイブ、あるいはメディアおよびその他のストリーム・コンテンツ用のリポジトリとして、より能動的なデータに使われることが多くなってきました。
その結果が、高スループットやリニアなスケール性能を提供し、高いレベルの同時要求を扱うことのできるオブジェクトストレージ・プラットフォームへのニーズです。オブジェクト・プラットフォームをコンテンツデリバリネットワーク(CDN)のバッキングストレージとして、またはその他のSaaS(Software as a Service)ソリューションとして使う場合は、並列処理能力へのニーズが特に重要です。並列処理能力とは、多数のオブジェクトを同時にストリームできることと、1秒あたりに多数の個別要求を処理できることの両方を意味します。その代表的な測定単位は、IOPS(I/Os per Second:I/O/秒)とスループット(MB/秒またはGB/秒)が基本になっています。
【オブジェクトストレージ選択の9つのポイント 目次】
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [はじめに](1/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [拡張性](2/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [データ保護](3/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [検索、インデックス機能、メタデータ](4/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [性能](5/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [セキュリティ](6/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [コンプライアンスと監査](7/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [導入モデル](8/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [プロトコルのサポートと業界標準](9/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [総所有コスト(TCO)](10/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [まとめ(結論)](11/11)
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出典:"Nine Critical Features for Object Stores" by Chris M Evans
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