オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [導入モデル](8/11)
オブジェクトストレージ技術を検討し、適切な技術の選択のために知っておくべきポイントを紹介します。この記事は、Architecting IT社のChris M Evans氏が独自に作成した記事を、データダイレクト・ネットワークスがPDFとして提供したものの日本語訳の一部です。原文タイトルにある「オブジェクト・ストア」には日本での一般的な表現として「オブジェクトストレージ」を当てています。
機能7:導入モデル
オブジェクトストレージは、これまで、ソフトウェア定義ストレージ、すなわちSDS(Software-Defined Storage)へ向けた動きの最前線に位置してきました。大規模なスケールアウトによる導入は、オブジェクトストレージが、一般的な市販ハードウェアとベンダー提供のソフトウェアで形成されるコスト・モデルによって、効果的に機能することを意味していました。結果として、ソフトウェアのみによるオブジェクトストレージ導入が数多く見られるようになっています。
もちろん、一般市販ハードウェアの使用によってすべての要求を満たせるわけではありません。多くの潜在的顧客は、特注のオブジェクトストレージ・ソリューションを調達して構築するというプロセスを望んではいません。あるいは、そのようなプロセスを管理することはできないでしょう。むしろ、既成のハードウェアとソフトウェアを組み合わせた、ベンダー提供によるソリューションの使用を望んでいるはずです。このようなケースでは、ソリューションのベンダーは、場合によってはその顧客がすでに使用しているサーバーおよびストレージのベンダーと協力して、顧客のニーズに合ったアプライアンスを提供する必要があります。なぜでしょうか? それは、サポート・モデル、社内的なスキル、そして導入の青写真が、既存ハードウェアのベンダーに基づいたものになる可能性があるからです。最大限の柔軟性を実現するために、ベンダーは3つの選択肢を提案するでしょう。
-
ソフトウェアのみ
VSA(仮想ストレージ・アプライアンス)として導入するか、ハードウェア上に実装されて導入。
-
アプライアンス
ホワイト・ボックスとして構築するか、主要ハードウェア・プロバイダとの協力の下に構築した、専用ハードウェア・アプライアンス。
-
クラウド
パブリック・クラウド内にインスタンスとして導入。
どのオプションでも顧客は完全な相互運用性を期待でき、また、同じ管理インターフェースを使用することができます。
【オブジェクトストレージ選択の9つのポイント 目次】
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [はじめに](1/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [拡張性](2/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [データ保護](3/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [検索、インデックス機能、メタデータ](4/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [性能](5/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [セキュリティ](6/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [コンプライアンスと監査](7/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [導入モデル](8/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [プロトコルのサポートと業界標準](9/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [総所有コスト(TCO)](10/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [まとめ(結論)](11/11)
Copyright © 2017 Brookend Ltd. All rights reserved.
本記事のいかなる部分も、Brookend社から書面で事前承認を得ることなく転載することを禁じます。細部は予告なく変更されることがあります。すべてのブランド名および商標はそれぞれの所有者に帰属します。
出典:"Nine Critical Features for Object Stores" by Chris M Evans
原文はこちら