オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [総所有コスト(TCO)](10/11)
オブジェクトストレージ技術を検討し、適切な技術の選択のために知っておくべきポイントを紹介します。この記事は、Architecting IT社のChris M Evans氏が独自に作成した記事を、データダイレクト・ネットワークスがPDFとして提供したものの日本語訳の一部です。原文タイトルにある「オブジェクト・ストア」には日本での一般的な表現として「オブジェクトストレージ」を当てています。
機能9:総所有コスト(TCO)
オブジェクトストレージに関するいかなる要約も、価格およびTCOに関する検討がなくては完全なものとなり得ません。最も明確なライセンシング・モデルは、容量に基づくものです。これは、実効容量あるいは物理容量をプラットフォームに追加し、実際の容量増加分に対して追加ライセンス料を支払う方法です。ベンダーにはノードごとの課金というオプションもありますが、この場合エンドユーザーは、導入するハードウェアができる限り大きな容量を提供するようにする必要があります。
また、機能ごとに課金するというオプションもあります。これは、一部のベンダーにとって、すべての機能オプションを含む包括的な課金構造を作り出す機会にもなります。エンドユーザーの視点からすると、より魅力的であることは確かですが、隠れた追加コストが問題となる可能性があります。
TCOの計算は、オブジェクトストレージ・プラットフォームの効率に関して、1つの興味深い疑問を提起します。スケールアウト・ノードのデザインは、一定量のユーザー容量を提供するために、計算機能、システムメモリ、およびディスクストレージまたはフラッシュストレージを採用しています。ホワイトボックス・ハードウェアを基にソリューションを作成する場合、ソフトウェアの効率とソリューション作成コストの間には、直接的な相関関係があります。今のところ、オブジェクトストレージの効率を比較するための現実的なベンチマークはありません。これは、業界が何らかの発展を実現すべき領域の1つとして残されています。
【オブジェクトストレージ選択の9つのポイント 目次】
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [はじめに](1/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [拡張性](2/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [データ保護](3/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [検索、インデックス機能、メタデータ](4/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [性能](5/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [セキュリティ](6/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [コンプライアンスと監査](7/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [導入モデル](8/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [プロトコルのサポートと業界標準](9/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [総所有コスト(TCO)](10/11)
オブジェクトストレージ選択の9つのポイント [まとめ(結論)](11/11)
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出典:"Nine Critical Features for Object Stores" by Chris M Evans
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